アトピーの原因
まずアトピーの原因は「遺伝 食事 大気 不衛生 ストレス」などが複雑に絡み合って発症するとされていますが、正確にはいまだ特定されていません。
特に環境変化の受けやすい成長期の5歳までの子供にアトピーが増え続けています。
食物が原因の場合は比較的簡単に治る可能性が高いですが、ダニやホコリが原因の場合はなかなか治りにくいのが特徴です。成長によって自然に治る場合が多く、乳児の時にひどい湿疹でも、1歳から2歳を過ぎた頃に軽くなる傾向があります。子供のアトピー治癒率は84%という報告もあります。
アトピーの原因 化学物質との因果関係
アトピーの発症、悪化の原因は人によって様々で、なかなか断定することができません。しかしその中でも医師や研究者によく指摘されている要因の1つが、化学物質とアトピー性皮膚炎の因果関係です。
アトピーは、戦後になって急激に増えたと言われています。高度経済成長によって食事をはじめ、便利で快適な生活と引き換えに、多くの化学物質が私たちの生活に入り込んできました。現在では、大気や住居、化学繊維の衣類、加工食品(農薬・添加物など)、水道水や洗剤など、暮らしとは切っても切り離せないところに、多くの化学物質が溢れかえっています。これは戦前とは比較になりません。
化学物質とは「人工的に合成された物質」 のことで、元々自然界には存在しなかった物質なので、人体にとって有害なものが多くあります。多量の化学物質を摂取した場合は中毒症状になりますが、ごく微量であっても継続して摂取したり触れたりした場合は、治癒力発動のサインとしてのアレルギー症状を引き起こします。これがアトピーの原因の1つと言われ、症状が悪化する原因にもなっています。
特に問題なのは、食べ物に含まれる防腐剤や添加物などの化学物質が急激に増えていることです。食事を通して体内に入る化学物質の量は、年間約2キログラム相当と言われ、この量が人体に与える負担はかなりのものです。その他、慢性的なミネラル不足やたんぱく質・脂質のとり過ぎなどの食生活の変化もアトピーの発症、悪化の原因に影響を与えています。
清潔すぎる生活環境
戦後になって急激に増えた理由として、上下水道の完備、殺菌・消毒の行き届いた住環境など、日本の生活環境は非常に清潔になりました。しかし、過度に清潔な環境におかれた人間は、細菌などにさらされる頻度が減ることで、体内の免疫バランスが変化しアレルギー症状を起こしやすくなるとも言えます。
アトピー性皮膚炎が発展途上国では少なく、先進諸国で増加し続けている原因として、衛生環境が整ってきたことが関係していると考えられています。
アトピーの原因によって、治療方法は異なってくる
アトピーは、免疫機能の異常という「体内の問題」と、バ リア機能の低下による「肌の問題」が複雑にからみ合っています。この2つの問題は原因が異なります。免疫機能が乱れて、皮膚の粘膜に体の中からの炎症反応が出ている状態と、皮膚のバリア機能が低下して、かゆみを感じる神経線維のせいでかゆみを感じている状態では、対処方法は異なってきます。
アトピーの真の原因は?ウエイトはどちらが大きい?
「体の問題」が原因の場合⇒ アレルゲンを避ける 体に不適切な生活習慣を改善する
体の問題である「免疫機能の異常=アレルギー」
「肌の問題」が原因の場合⇒ 皮膚の乾燥を防ぐためのスキンケア 自然の保湿機能である代謝や発汗の促進が重要
肌の問題である「皮膚のバリア機能の低下=角質層の機能低下」

薬の 副作用によって感染症を起こしやすくなるな ど、かえって症状を悪化させることもあります。
「体の問題」と「肌の問題」のからみ方は人 によって異なりますが、大切なのは、アトピーが起きている原因がどこにあるのかをしっかり見極め、それに合わせた適切な対策していくことです。
ダニ・カビ対策
ダニとカビの共通点は「高温多湿」が大好き
現在の住宅は機密性が高く、ダニやカビの心地い良い環境を作りやすくなっています。
ダニやカビが心地よい環境は温度が20℃〜25℃前後で湿度が60%以上です。
窓や扉、押入れを開けて換気する
雨の時に開けては逆効果になります。 天気の良い日に窓を開けて換気しましょう。押入れやクローゼットなどには扇風機を使って風を送るのも効果的。
ふとん乾燥機や天日干しで寝具から湿気を取る
寝ている間にかいた汗が湿気となって布団や布団の下にたまります。
除湿機を使う
水まわりに置くとさらに効果的です。
押入れやクローゼットは湿気がこもりがちなので除湿剤を使いましょう。
アトピー発症の原因
アトピーの発症は日常のライフスタイルが大きく影響しています。ストレス、運動不足、睡眠不足、食品添加物や偏食などの食習慣、化学物質に触れやすい衣・食・住などの生活環境や自然環境の悪化など。
これらの負荷がその人の恒常性維持機能(体を健康な状態に保つ機能)に支障をきたすレベルに達すると、体に様々な異常が生じ始めます。それが長く続くと生活習慣病を発症し、アトピー発症も同様だと言われています。
アトピーの原因 自律神経系のアンバランス=免疫機能の異常
最近の研究では、自律神経系のアンバランスが免疫機能の異常(=アレルギー)を引き起こすことがわかっています。
自律神経とは体の様々な機能を自動で調整している神経
交感神経⇒スイッチON 行動・緊張・興奮
副交感神経⇒スイッチOFF 休息・リラックス
交感神経と副交感神経は、人間本来の体内時計(生体リズム)によって、働く好ましいタイミングがあります。例えば、人間は暗くなると眠くなります。これは副交感神経が優位になることを示し、夜眠ることが体にとって好ましいということを示しています。
しかし、現在ではテレビ、コンビニ、パソコンなどの24時間生活が昼夜逆転したり、本来副交感神経が優位になるべきところで交感神経が優位になることが多くあります。このような状況が生活習慣の中で多くおきると自律神経系のアンバランスを招きやすくなります。
アトピー発症・悪化の原因
アレルゲン(ダニ・ホコリ)
化学物質(衣・食・住)
生活習慣
免疫系のアンバランス
内分泌系(ホルモン)のアンバランス
血行不良
新陳代謝の低下
体温調節不良・皮膚のバリア機能の低下
精神的ストレス
薬物依存
